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地球目線のイノベーション!
~サムライ・辻野晃一郎の巻~

2012.06.18

 

 みなさんこんにちは、はみだし泰造です。
 5月15日に行われたはみだし塾は、ソニー、グーグルを経て、現在アレックス代表の辻野晃一郎さんをお招きして行われました。
 今回は事前の打ち合わせなし。当日お会いしたとき、「スケジュールの調整がうまく行かなくて申し訳ありませんでした」と申し上げると、「いや、その方がよかったでしょう」と即答。ぼくは講演のタイトルを「ソニーでできなかったこと アレックスでできること」としていましたが、終わってみれば、そんなスケールの小さな話ではありませんでした。サプライズの連続。ぼくは、まるで明治維新のとき開国に向かって志を立てたサムライの話を聞いているような感じがしてきたほどでした。
 冒頭、「地球目線」という言葉が、まず印象的でした。ソニー創世期に見られたように、革新的な技術と製品を、次々に世界に向けて打ち出して行ったかつての日本。しかし、いま、むしろその「成功体験」が足かせになって、日本のモノ作りは、グローバリゼーションから大きく立ち後れているように思えます。世界にスケールする。マインドセットから変える。そう、必要なことはイノベーション。でも、それはある朝突然ひらめくものではなく、日々の絶え間ないコミュニケーションから生まれるものである。コミュニケーション! どんなに素晴らしいアイデアやテクノロジーであっても、その良さが相手に伝わり、普及しなければ「イノベーション」とは呼べないのです。泥臭いイノベーションでいい。それが日本流なのだから。失敗を恐れず、まず行動する。失敗しても、アクションを起こした人を「Nice TRY!」と褒める。シリコンバレーで、みんながそうしているように。1980年代後半に、ソニーの海外留学制度を利用してカリフォルニア工科大学大学院電気工学科・大学院で学ばれ、グーグルでの経験もある辻野さんならではのお話でした。
でも、やっぱり辻野さんの根底にあるのは、ソニー・スピリッツ。むしろ、いまぼくらはそこに戻るべきであるという、「Back to 創世期」という言葉に、ぼくは強く共感しました。
 その辻野さんはいま、アレックスを通して、日本のローカルな場所で生まれるモノを世界につなげていくという、前例のないビジネスを展開中。ホームページに行くと、日本にしかないオリジナルな発想や技術で作られたモノの情報が、すでに数十国語に翻訳可能になっています。まさに、グローバル! でも、ここに、その魅力を伝える動画があったらいいのに、なんてぼくは思います。ぼくたちが辻野さんとコラボできる日も、そう遠くないかもしれません。

 さて、次回のはみだし塾は、作曲家の三宅純さんをお招きして、7月2日に行われます。
 三宅さんは、かつて、CMの世界では知らない人はいない超売れっ子作曲家でした。作曲したCM音楽は、なんと、3,000曲以上! しかし、2005年から活動の拠点をパリに移します。それ以来、最新アルバム"Stolen from strangers"は、フランス、ドイツの音楽誌で「年間ベストアルバム」「音楽批評家大賞」などを受賞するという活躍ぶりです。ヴィム・ベンダース監督のドキュメンタリー映画「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」にも三宅さんの曲が使われて、その名はいまや世界に轟いています。三宅さんは、「ぼくの人生は、はみだしの連続だった」と言います。題して、「日本から、CMから、音楽からはみだす・三宅純の世界」。三宅さんの目に、いまの日本、いまの日本の広告はどう映っているんだろう? おもしろい話が聞けそうです!

はみだし泰造