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■■■■今までのコラム■■■■

もうはじまっている!?まずやってみる!
~並河進の広告実践術~

2013.05.23

 

 みなさん、こんにちは。はみだし泰造です。

 約半年間のブレイクを経て再開されたはみだし塾。初心に帰り、しばらくの間、いま広告の世界でさまざまな「はみだし方」をしているクリエイターやプロデューサーをゲストにお呼びして、「これから広告はどう変わって行くか」をみなさんといっしょに考えて行きたいと思っています。

 その一回目のゲストは、電通ソーシャル・デザイン・エンジン、コピーライターの並河進さんでした。テーマはズバリ、「これからの広告が本当にやるべきことってなんだろう」。

 

 「これから」と「本当に」に注目!です。

 「広告がやるべきこと」に、ぼくたちは日々向き合っています。しかし、いまはまだクライアントからオーダーされていなくても、自発的に「これから」や「この先」を考える。それも、本当に、つまり過去の仕事の流れや常識にとらわれずに、広告が本来果たすべきことって何だろう?と考え続ける。並河さんが取り組んできたことは、ぼくらが見失いかけている、本質的で誠実な問いかけの成果だと言えます。

 たとえば、「nepia 千のトイレプロジェクト」は、2008年からはじまった、王子ネピア製品の売上の一部で、東ティモールの家庭や学校のトイレづくりを支援するというもの。もはや広告と言うより、立派なCSR(企業による社会貢献)です。しかし、そこには、消費者が「いい企業だな」と感じたり、企業とステークホルダーと社会の間に「いい循環」が生まれるという、広告が果たすべき使命が隠されています。

 あるいは、「SARAYA 100万人の手荒いプロジェクト」。2010年から始まった、石けんメーカーのサラヤが、アフリカ・ウガンダで展開されているユニセフの、子どもたちを病気から守るための手洗い普及活動を支援する取り組み。寄付対象製品を買うと、その1%がユニセフに寄付される仕組みを通して、石けんという製品が本来何のためにあったのかと、ぼくらは考えます。企業にも、あらためて製品や活動の意味を思い起こさせるでしょう。石けんで衛生的で健康な暮らしをするという、製品や広告の原点にあるメッセージが、そこにはあるように思えます。

 そう、これからの、そして、本当にやるべきことのヒントが、並河さんの活動にはたくさんあります。いや、「これから」ではなく、すでにはじまっているんですよね。とにかくはじめてみる。はじめてしまう。そこがスバラシイ! いいぞ、並河さん。心からエールを送りたくなる、そしていっしょに「これからできること」を考えたくなるはみだし塾でした。

 そして、「誰かのために、世の中のためにこんなプロジェクトを立ち上げたら、面白いんじゃないか?」をテーマに行った、ワークショップ。「一方通行的になりがちな講演に、交流のあるワークショップを取り入れたい」というお願いに、応えていただきました。「自分にもなにかできるのでは?」、みなさん、楽しそうに意見を出し合っていらっしゃいましたよね。友成先生からはじまったこういう試み、毎回という訳には行きませんが、時々トライして行きたいものです。

 

 さて、次回610日のはみだし塾は、ゲストにアートディレクターのえぐちりかさんをお迎えします。「いきるアイディア」、そう、生き方そのものが「はみだしている」えぐちさんに、「楽しくはみだす仕事と生き方」を学びたいと思います。

 はみだすことが、生き方そのものであり、自然にそうなるという時代が、もうはじまっている!? 楽しいはみだし塾になりそうです。ぜひ、ご参加ください。

はみだし泰造