第5回はみだし塾

2012.03.02

 

「はみだしプロジェクト」は主に広告の企画制作に携わるスタッフのモチベーションアップを狙っています。

2012年1月20日、「はみだしプロジェクト」の一環で、広告クリエイターや各シーンで活躍しているアーティストの
仕事への取り組みや考え方を学ぶ「第5回はみだし塾」が開催されました。

Photo by Kumiko Nakajima(hollyhock)

 



「第5回はみだし塾」のゲストは、コミュニティデザイナーの山崎亮氏。テーマは、「私のはみだし人生」。
"ランドスケープデザイン"から "コミュニティデザイン"に至った経緯を日本の人口推移と公共事業(建築)の背景、
さらに山崎氏が仕事で出会った方々のエピソードを織り交ぜて語っていただきました。

☆テーマ「私のはみだし人生」山崎亮 ※抜粋

◎都市空間(計画)は隅々に"デザイン"が施されているよりも、人が住まい、生活することで完成するような"余白"のデザインが重要。

◎人を呼ぶのは人(ex.シャッター通りの施策で美大生などにシャッターに絵を描いてもらうだけで継続的な集客は見込めないし、そんなに甘いものではない)。

◎(まちづくりは)一流の笑顔とコミュニケーション能力で課題を聞き、解決していく。

◎まちづくりの計画書は、"どう創るか"ではなく、計画書作成中に街の人達のモチベーション(チームビルディング)をつくっていくことが大事。

◎僕の当初の業務だった「建築・設計」から「建築・設計+まちづくりのマネジメント」に移行。現在は、「建築・設計」(ハード)の仕事はほとんど請けておらず、人の繋がりをどう創っていくかを考えるのが面白くて仕方がない。

◎studio-Lの仕事は、街の人が考えた企画をサポートし、上質なコミュニティを創ること。

◎街の人にアイディアを出してもらう時に3つの制約を提示している。①自分がやりたいこと(楽しいこと)②(夢物語にならないように)自分ができること③社会から求められていること(実施することで社会から感謝される)。

◎(質疑・山崎氏の考えるデザイナーとは?)美しいものを創るのがデザイナーだと思われがちですが、課題を美しく解決するデザイナーの仕事だと思う。それは、形=ビジョンを創ることにも当てはまる。

◎(質疑・仮に"日本全体"のコミュニティデザインの依頼が来たとしたら?)
 僕は物事に対して、人の顔を見ることができる(コミュニケーションがとりやすい)環境で課題を解決していくことを大事にしています。小さな範囲で取り組み、点と点が繋がって面=日本全体となるように展開していきたい。


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第5回目ゲストプロフィール
山崎亮氏 コミュニティデザイナー
studio-L代表(http://www.studio-l.org/)。京都造形芸術大学教授。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。まちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくり、建築やランドスケープのデザイン、市民参加型のパークマネジメントなどに関するプロジェクトが多い。著書に『コミュニティデザイン(学芸出版社)』、『ランドスケープデザインの歴史(学芸出版社:編著)』『震災のためにデザインは何が可能か(NTT出版:共著)』などがある。2011年5月、ドキュメンタリー番組『情熱大陸』に取り上げられた。