第9回はみだし塾

2012.08.06

 

「はみだしプロジェクト」は主に広告の企画制作に携わるスタッフのモチベーションアップを狙っています。

2012年7月2日、「はみだしプロジェクト」の一環で、広告クリエイターや各シーンで活躍しているアーティストの
仕事への取り組みや考え方を学ぶ「第9回はみだし塾」が開催されました。

photo by Hiko Sou(hollyhock)

 


「第9回はみだし塾」のゲストは、作曲家の三宅純氏。テーマは、「日本から、CMから、音楽からはみだす・三宅純の世界」。これまで制作したCM音楽3,000曲に紐づいた当時の広告業界の話やパリに拠点を移してからのバレエダンサー、バレエとコンテンポラリー・ダンスの振付家のピナ・バウシュ、イラストレーター、写真家、アート・ディレクター、演出家のジャン=ポール・グード、映画監督のヴィム・ヴェンダースとの仕事について語ってくださいました。

☆三宅純氏、講義(キーワード)※抜粋

◎小学校6年の時、ジャズの音色と"即興"という言葉に魅せられた。

◎1980年代の広告業界は、自分にとって「巨大な実験工房」で、"旋律の麻薬性"、"予測不能のスリル"、"異種配合"があった。

◎クライアントからの音楽発注が"規定演技"だった場合に敢えて"自由演技"も提案し、実際、後者が通ることが多かった。このスタイルで自分がどこまで行けるか楽しくて仕方がなかった。

◎これはやり過ぎだ、と思ったのは月に30曲制作した時。

◎日本を離れたのは、"このまま"ではいけないと感じ、"場面転換"が必要と感じたから。

◎ピナ・バウシュは、言葉にできない感情を表現できるアーティスト。

◎自分は日課の塊です。毎日同じことをしていると、まわりの変化に敏感になる。

◎音楽に向かう姿勢は変わっていないし、変えるつもりもない。時代で感じたことをそれなりに反映していきたい。

第9回目ゲストプロフィール
三宅純(作曲家)
1958 年1 月7 日生。日野皓正に見出され、バークリー音楽大学に学び、ジャズミュージシャンとして活動開始、時代の盲点をついたアーティスト活動の傍ら作曲家としても頭角を現し、CM、映画、アニメ、ドキュメンタリー、舞台、コンテンポラリー・_ダンス等多くの作品に関わる。3,000 作を優に越えるCM 作品の中にはカンヌ国際広告映画祭、デジタルメディア・グランプリ等、受賞作も多数。ピナ・バウシュ、ヴィム・ヴェンダース、ロバート・ウィルソン、フィリップ・ドゥクフレ、オリバー・ストーン、ジャン・ポール・グード(本年度フランス芸術文化勲章最高位受賞)、大友克洋らの作品に参加し、異種交配を多用した個性的なサウンドは国際的賞賛を受けている。ジャンルを超越した活動を通じてハル・ウィルナー、アート・リンゼイ、デヴィッド・バーン、グレース・ジョーンズ、アルチュール・H、ヴィニシウス・カントゥアーリア等、音楽家とのコラボレーションも多岐にわたる。
05 年秋よりパリ拠点に活動中。最新アルバム"Stolen from strangers"はフランス、ドイツの音楽誌で「年間ベストアルバム」「音楽批評家大賞」などを受賞。ギャラリーラファイエット・オムの「2009 年の男」にも選出された。
ピナ・バウシュ逝去を悼んで'09 年11 月にパリ市立劇場で行われた追悼催事では、ブッパタール舞踊団メンバーや多くの聴衆が見守る中、ピナに捧げる演奏を行った(映像リンク)。主要楽曲を提供した、ヴィム・ヴェンダース作品「ピナ/踊り続けるいのち」は、ヨーロッパ・フィルムアワード2012 受賞、BAFTA award(英国アカデミー賞)2012および米国アカデミー賞2012 にノミネートされた。http://junmiyake.com/