第10回はみだし塾

2012.09.11

 

「はみだしプロジェクト」は主に広告の企画制作に携わるスタッフのモチベーションアップを狙っています。

2012年8月21日、「はみだしプロジェクト」の一環で、広告クリエイターや各シーンで活躍しているアーティストの
仕事への取り組みや考え方を学ぶ「第10回はみだし塾」が開催されました。

photo by Mayumi Hosaka(hollyhock) 

 


「第10回はみだし塾」のゲストは、社会デザイン研究者の三浦展氏。テーマは、「消費社会を、はみだす?」。三浦氏の近著である「第四の消費」を基に第一の消費・日露戦争後から日中戦争まで(1912年~1941年)、第二の消費・第二次大戦後からオイルショックまで(1945年~1974年)、第三の消費・オイルショックからバブル崩壊まで(1975年~2004年)の消費生活の変化について、そしてはじまったばかりの第四の消費(2005年~2034年)の傾向、またこれからどのようになるかなど"予測"を語ってくださいました。

☆三浦展氏、講義(キーワード)※抜粋

◎何かを変えていかないといけない、という意識をみんなが持ち始めた頃、「3.11」が起こり、"言う"ことが必然になった。

◎第一から第三の消費までは根本的に消費はよいこと。幸せになるための手段だった。しかし、第四の消費では、消費を後ろめたいと感じる人が増えた。

◎第四の消費のスタイルは、「シンプル志向」、「日本志向・地方志向」、「シェア志向」。

◎1996年以降、海外旅行をする人達が減っている。しかし、国内旅行は増えている。若者は海外への関心が弱まり、日本への関心が高まった。国内と海外がそれぞれに楽しい。海外が"特別"ではない状況になった。

◎2055年、日本で一番人口が多いのは81歳。日本は確実に高齢者社会へと向かっている。そこで「ものづくり」、「マーケティング」を行っていくのは大変な時代になってくる。

◎お金だけでは、モノだけでは解決できない社会になっていく。

◎消費者が手にした商品に対してメーカーが"メンテナンス"と"管理"をし続ける。それがビジネスになりうると考えている。

◎"コミュニティ"という商品。既存のものに付加価値を加えていけるかが重要。それは、アプリケーションの1つという考え方。

第10回目ゲストプロフィール
三浦展(社会デザイン研究者)
1982年、一橋大学社会学部卒業。㈱パルコ入社。マーケティング情報誌『アクロス』編集室勤務。90年、三菱総合研究所入社。99年、「カルチャースタディーズ研究所」設立。消費社会、家族、若者、階層、都市などの研究を踏まえ、新しい時代を予測し、社会デザインを提案。著書に、80万部のベストセラー『下流社会』のほか、消費論として『第四の消費 つながりを生み出す社会』、『シンプル族の反乱』、若者論として『マイホームレス・チャイルド』、教育論として『格差が遺伝する!』、『下流大学が日本を滅ぼす!』、都市論、郊外論として『東京は郊外から消滅する!』、『「家族」と「幸福」の戦後史』、『ファスト風土化する日本』、『郊外はこれからどうなる?』、『スカイツリー東京下町散歩』、『奇跡の団地 阿佐ヶ谷住宅』などがある。都留文科大学、武蔵大学、立教大学大学院、京都造形芸術大学、東京芸術大学、明治学院大学、筑波大学、日本女子大学、横浜市立大学、東北芸術工科大学、フランス社会科学高等研究院等で非常勤講師、ゲスト講師を勤めた。また経済企画庁ライフスタイル研究会、内閣府少子化問題を考える国民会議、東京都青少年問題審議会、国土交通省国土審議会ライフスタイル部会、総務省統計局統計情報の広報に関する研究会委員なども歴任。