第15回はみだし塾

2013.07.29

 

「はみだしプロジェクト」は主に広告の企画制作に携わるスタッフのモチベーションアップを狙っています。

2013年6月10日、「はみだしプロジェクト」の一環で、広告クリエイターや各シーンで活躍しているアーティストの
仕事への取り組みや考え方を学ぶ「第15回はみだし塾」が開催されました。


Photo by Kumiko Nakajima(hollyhock)

 


「第15回はみだし塾」のゲストは、電通 コミュニケーションデザインセンター所属 アートディレクター/アーティストの えぐちりか氏。テーマは、「いきるアイディア」。えぐち氏が手掛けている仕事の事例を織り交ぜつつ、"アイディアの出し方"、さらにその"アイディア"の活用の仕方についてお話いただきました。

☆えぐちりか氏、講義概要

私なりの方法① バリエーション 
やったら面白そうだけど、これは実現するのが大変そうだなということにはチャンスがある。
無理矢理つくればなんとかなったりする。だからまず、みんながやらなかったことから考えてみる!

私なりの方法② 逆から考える 
誰もが思いつきそうなど真ん中の企画を、まず先に企画して、その後その逆の案を考えてみる。
単純だけどちゃんとなるほど!と成立できれば一番簡単に目立つことができる。

私なりの方法③ できないと言われたらチャンス!
やっちゃえば絶対に新しいことになるから。できないの一言で諦めないこと。むしろできなそうなことを考えて、
意地でも実現させる!

私なりの方法④ 媒体の特性を考える
すでにある媒体。その媒体特有の特性を一度考えてみる。
媒体の特性を生かして、まだない表現があるかもしれない。
使い古されたものも、いったんフラットに考え直してみると、新しい表現が見つかるかもしれない。

私なりの方法⑤ 媒体自体を作ってしまう 
逆に、表現するためにふさわしい媒体自体をつくってしまうのもアリ。上手く行けば手っ取り早く目立つ。

私なりの方法⑥ 完成度で勝負!
通常の広告以上に完成度をあげてみる。広告は勝手に目に入ってくるものだから美術や映画などお金をとって
見せるようなエンターテイメントよりも完成度が劣りがち。
それを逆手にとって、広告に見えないくらい圧倒的な完成度を目指してみる。それだけで目立つことができる。

私なりの方法⑦ 広げやすいアイデア
企画を考える時には頭から足の爪の先までひとつの企画でやりきれるようなアイデアかどうかを慎重に考える。
広がりやすいアイデアは通りやすいし、徹底的にやりきることで、深く印象に残すことができる。

私なりの方法⑧ マイナスをプラスに!
タブーとされているものを、ギリギリのところでアリにすると、それだけで目立つし、忘れられないインパクトを残す。
汚いものを綺麗に見せる。エロを清楚に。etc..

私なりの方法⑨ ひと言で説明できる。
ビジュアルが斬新に見えるだけじゃダメ。
通すためには理由付けが大事、プレゼンの前には企画の意味を必ずひと言で説明できるようにすること!
コンセプトを大事にすると面白いほど企画が通る。

私なりの方法⑩ ストーリーを大切に
アイデアに面白い世界観をつけるととたんに良く見えたりする。
アイデアを思いついたらそれが一番良いカタチで見えるようにしてあげることが大事!

私なりの方法⑪ ユーモアを大切に
ユーモアはいろいろなことが許される。表現のギリギリで面白いアイデアをみつける。

私なりの方法⑫ 子供のような目でアイデアの種を探す
常に柔らかい頭でいること!
私はアイデアを思いつく時に、すごいくだらないことが原点だったりすることが多々ある。
最初はくだらないアイデアでもやってみたら良かったりする。

第15回目ゲストプロフィール
えぐちりか 電通 コミュニケーションデザインセンター所属 アートディレクター/アーティスト
電通コミュニケーションデザインセンター局にてアートディレクターとして働く傍ら、アーティストとして国内外で作品を発表。また2011年フィギュアスケート髙橋大輔選手のフリープログラムの衣装を担当するなど、広告、アート、プロダクト、衣装、装丁、ジュエリーデザインなど様々な分野で活動を展開。主な仕事に、ソフトバンク「PANTONE6」携帯端末GALAデザイン及びCMグラフィック、「TBS6チェン!」キャンペーン、日本とNYで開催された「ドコモダケアート展」トータルディレクション、PARCO、Laforetのファッション広告、AKB48カレンダーBOX「AKB48iDOLL」、「優香グラビア&ボディー」の装丁、ベネッセこどもチャレンジbaby2013教材玩具トータルアートディレクションなど。JAGDA新人賞、ひとつぼ展グランプリ、岡本太郎現代芸術大賞優秀賞、グッドデザイン賞、イギリスD&AD金賞、アドフェスト他、受賞多数。
Blog: http://milkjapon.com/blog/eguchi/